耐震性を確保するためには、
以下の3つの要素が必要です。
JWOOD工法はこの要件を満たし、従来の工法とは異なった性能を発揮します。
住宅の高気密・高断熱化が求められていますが、寸法変化の少ないLVLは木材の収縮による隙間を作らず、高性能な住宅を長期的に維持することができます。日本独特な四季という気候や湿度の変化にも左右されず、今後何十年という長い間安定した品質の家を維持するためには、構造材や土台に長期的に寸法が安定した木材を使用することがとても重要になります。
単板を十分乾燥させることで「やせ」を防ぐとともに、反り、木口割れ、狂いを大きく低減。
強度のばらつきが少なく、品質が安定。さらに、単板を縦継ぎにすることにより、一層の強度を確保。
含水率8〜11%の乾燥材。ボルトや金具のゆるみ、仕口部の乾燥収縮によるすき間がほとんどありません。
気密性が高い住宅は、乾燥が不十分な構造材から水分が蒸発し木が痩せていくケースがありますが、JWOOD LVLは乾燥が十分に行われているため、柱の収縮や割れの心配が激減しました。単板を20枚以上重ねて作られるため、単板同士が動きを拘束し合って高い寸法精度を維持します。JWOOD工法の接合部は経年変化による耐力の低下を許さず、長い間安定した構造性能を維持することが出来るのです。
岐南町上印食にあるクレドホームのショールームでは、JWOOD LVLの柱および構造モデルの見本を展示しています。お客様に実際に柱に触れ、手に取っていただくことで、その重厚感や強度をお伝えしています。
ニュージーランドの大地で植林され、30年で成木となったパイン材を計画的に伐採します。
一定の長さにカットされたパイン材の丸太を大根のかつら剥きの要領で、厚さ約4mmに切削します。
ドライヤーで内部までしっかりと乾燥させます。無垢材(乾燥材)は断面の周辺は乾燥されていますが、中心部までは乾燥が行き届かず、含水率が高くなっています。
一方、JWOOD LVLは周辺部・中心部共に低い含水率を維持し、「平衡含水率」を大きく下回る含水率を内部まで均一に維持できるため、安定した強度を発揮することができます。
切り出された単板は、弱点となる部分が切り落とされ、1枚ごとにその強さが測定されます。強さに応じてランク分けされた単板は、製造する材の性能に合わせて選定されます。
しっかりと乾燥し、強さに応じてランク分けされた単板を積層接着することで、バラツキの少ない安定した品質の構造材を作ることが可能となります。
木材は節や木目などにより1本1本異なった表情を楽しむことができる反面、材の硬さや強さは大きく異なります。特に無垢材は木味を最も味わうことができる材料であると同時に、バラツキの最も大きい材料でもあります。
LVLや集成材などに代表されるエンジニアリングウッド※ は、それら木材特有の弱点を克服し、材料の硬さや強さが明らかにされた材料なのです。材料性能のバラツキは構成する要素の数が増えるほどに小さくなると考えられており、20層以上の単板を積層接着するJWOOD LVLは最もバラツキの少ない木材の一つといえます。
※エンジニアリングウッド……JASの認定材料に代表される工学的に性能が明らかにされた木質材料の総称。
住宅に使われる梁は床や屋根の重さを支えます。梁が折れないことが確認されれば、その重さは梁の端部にある金物で支えることになります。特に梁の上に柱や壁が載る場合には、2.0〜3.0t以上もの重さを端部の接合部で支えなくてはなりません。JWOOD工法の接合部は金物と木材を "ドリフトピン" や "パイプピン" と呼ばれる鋼製のピンを使用します。強度のバラツキを最小に抑えたLVLとピンが、骨太な硬く、強く、安定した性能を持つ接合部を実現しています。この工法は、伝統的な在来軸組工法の接合部と比較して、最大耐力で約1.5倍もの強度を発揮しました。
一般的な構造用集成材を金物工法に使用した場合、各種の緊結金物の接合部を無垢の小角材部分だけで支えてしまう場合があり、地震などによる力に対して割れが発生し、接合部の強度を低下させてしまう可能性があります。
JWOODは単板積層のため、割れに強く、耐震性に優れています。平成7年の阪神淡路大震災の揺れを再現した実物大の耐震安全実験では、繰り返し行われた加振実験でも通し柱の接合部にまったくズレや損傷がなく、躯体と一体化して、しっかりと軸組を支えきっていることが実証されました。
かつての日本の住宅は大黒柱や丸太など、比較的大きな断面の材料を多用したダイナミックな構造でした。そのため、木材同士の接合のために材を欠き込んでも十分安全性が確保できていました。
しかし現在では、大径木の確保や経済性の問題やプレカットの普及により、必要最低寸法の材料を用いて建築することが多くなっています。そこで、私たちは材料への欠き込みを最小限に抑え、JWOOD LVLの特性を最大限に活かすことのできる金物接合を採用し、材料と接合部の両方の特徴を活かし、長い間安定した耐震性を維持できる住宅づくりを実現しています。
JWOOD LVLは製造段階で高圧のプレスを受けるため、無垢材や集成材などに比べてめり込みに対する高い性能を発揮します。平使い・縦使い共に建築基準法で定められためり込み強度を大きく上回ったことを確認しています。建物全体を支える土台がめり込めば建物全体が傾くことに繋がります。JWOOD LVLは長期間に渡りしっかりと建物を支えます。
強度、耐震性に優れたJWOOD工法は、病院や公共施設等での採用事例も多く見られます。ハイスペックで高性能な家づくりを実現するため一般住宅に汎用されるのは当然の流れであり、今後確実に普及していくものと考えられます。
木材は建築基準法とJAS(日本農林規格)でその性能が定められています。JWOOD LVLはトータルで高い強度が与えられていますが、特に梁の折れにくさを表す曲げ強度やせん断強度で他の材料の10~20%ほど高い数値が与えられています。JWOOD LVLの特徴である安定した性能が高い材料強度を実現し、エンジニアリングウッド※としてのJAS認定が高強度で信頼性の高い設計を可能にします。
木造住宅は「主要な柱や土台の地面から1mに、防腐やシロアリ対策をしなければならない」と建築基準法で定められています。これまで、多くは建築時に薬剤を塗ることで対応されてきましたが、それでは水分の蒸発とともに薬剤の成分が少しずつ失われ、10年ほどで効果がなくなってしまいます。また近年のシロアリは、木の表面を食い破って内部の木材を食べるため、表面だけの薬剤塗布はほとんど意味がありません。JWOOD EXは薬剤を加圧注入する乾式注入方式で中心部までしっかりと薬剤が浸透しているため、半永久的に効果が保たれます。
1階の外周部分にJWOOD EX材を使用した住宅は、住宅性能表示制度の「劣化対策等級3」の基準を満たしていると認められ※、耐久性の高い材料の組み合わせときちんとしたメンテナンスで、住宅として75〜90年の耐久性が期待できるとされます。
また、薬剤(ニッサンクリーンCI)は、食塩と同じくらいの安全性がありますので、万が一、赤ちゃんがなめたりしても安心です。
薬剤名 | 試験動物 | 急性軽口毒性 LD50mg/kg |
毒性区分 |
---|---|---|---|
ニッサンクリーンCI (JWOOD EXの薬剤) |
ラット♂ | 4,000~5,000 | 普通物 |
ホウ酸 | マウス ラット |
3,450 3,000 |
普通物 |
食塩 | ラット ウサギ |
3,000 8,000~10,000 |
普通物 |
DDAC | マウス ラット♂ |
530 490 |
普通物 |
クレオソート油 | ウサギ | 600 | 普通物 |
CCA(3号) | ラット | 344 | 毒素(ヒ素) |
ニッサンクリーンCI特徴●薬剤の安全性が高い●食塩と同じくらいの安全性(経口毒性値)●燃やしても有毒ガス・有毒金属がでない。
※急性軽口毒性:被験物質をラットに1回のみ一定量を口から投与し、その後2週間にわたり動物の様子などを観察します。数値が小さいほど急性毒性が強いことを表しています。
「JWOOD EX」は中心部まで染み渡った薬剤が、高い耐久性を発揮しました。
防腐防蟻処理が施された木材を使うかどうかで、また、その木材も薬剤が中芯まで注入されているかによって、住宅の耐用年数は変わってきます。
さらにシロアリ被害が発見された後に処理を施すとなると、費用も随分とかかります。
薬剤が表面から10ミリ程度しか注入されていない商品では、不十分!注入されていない中芯部が食べられ、スカスカの空洞化状態(骨そしょう症状態)になります
AQ認定の加圧注入処理製品は20~30年もちますが、現場での処理では5年程度しかもちません。6年目以降の処理費用は1棟30万円以上かかるといわれています。
シロアリの巣は大きいものでは2メートルぐらい。その巣を取り除き、防腐防蟻処理を施し、食害にあった場所を修復する必要があります。
被害の度合いによっては、住宅ごと1棟囲んで燻じょう処理をするしか方法がない場合もあります。その場合、数百万円もの費用がかかります。
JWOOD工法を使用することにより丈夫で長持ちする家となるうえ、
住まう人のライフステージの変化に合わせ間取変更も可能となり、
将来にわたって長く住める家づくりを実現させることが出来ました。
JWOOD構造材は、㈱ウッドワンが一心に研究し加工技術を高め、
様々な実績と実証の元、性能や安全性を確立させた構造材です。
JWOODを用いたワンズキューボ1500セレクションの施工は、
実績のある当社にお任せください。
JWOOD LVLは植林から加工・出荷に至る一連の履歴情報(トレーサビリティ)を柱・梁1本1本に印字された数字によって厳格な品質管理を行っており信頼性の高い材料となっています。またJAS認定も取得し、その構造上の強さは他社と比較しても類をみない性能となりました。
ワンズキューボ1500Selectionについてご興味のある方、
施工したお宅を実際に見てみたい方など、なんでも気軽にお問合わせください。